先日、料理研究家の辰巳芳子先生の講演会がありました。
田舎でこんなに有名な先生の講演会なんて、めったにない機会。
しかも調理実演&試食会付き、市が主催なので、参加費は格安。
今回だけは、市役所やるじゃん!って思った(笑)
定演リハと重なって大変だったけど、強行参加。
無理してでも参加した価値がありました。
辰巳先生は想像以上に素晴らしくエッジなご老人でした。
無駄なお愛想のない、知的で美しい日本語で話される。
時に皮肉たっぷりの言い回しも(笑)
スープ作りの実演を通して、
食材や調理道具の選び方・扱い方は言うまでもなく、
調理中の動作、例えばターナーの返し方ひとつに到るまで、
全ての物事は、”意味を考えながら”行わなければならない、と
哲学することの大切さを説いてくださいました。
食べることとは?豊かさとは?生きることとは何か?と。
また、「展開」という概念にも興味をひかれた。
「1つ物事を起こし(興し)たら、10に使えるように考えなさい」
物事を無駄なく「展開」していく、というセンス。
一番素晴らしい、と思ったのは、
ご自分で研究されて出した結果を、ベストではなくベターとしていること。
「今のところ」この方法でやってます、と言う。
ということは、さらに良い方法・結果はなにか?と常に探求し、
それが見つかった時、ただちに過去の成果を修正するという
身軽さをお持ちである、ということ。
なかなかできることじゃない。
83才で、だよ?
講演が終わる頃にはすっかり大ファンになってしまった。
こういうかっこいいクソババア(笑)になりたいっす。
来年も是非お元気で講演にいらしていただきたい。
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